11月22日(水)に2年前から行っている米沢市議会の「出前議会」が行われました。本校では、1~3年生までの全校生徒が参加しました。(学校によっては1つの学年だけの学校もあります)
市内各中学校に、現職の市議の皆様が出向かれ、「市議会の仕組みはどのようになっているのか」「市議はどのような仕事を行っているかのか」など、具体的に教えていただく内容です。
昨年度から、選挙権が18歳に引き下げられ、中には高校3年生でも直接投票できるようになるなど、18歳の若者が直接政治に関われるようになりました。
中学3年生も3年後には、投票できるようになりました。ですから、これまで以上に、若いうちからも政治や社会に対し、関心を寄せることが求められるになりました。
そこで、米沢市議会では、中学校時代から、少しでも関心が高まるようにと願い、各学校に直接出向き、市政の仕組み等について、わかりやすく説明をして回る「出前議会」を実施するようになりました。
今年度、本校には6名の市議の皆様がお出でになり、全校生を前に「朗読劇」を演じてくださいました。
朗読劇は今年で3回目になるのですが、一般市民でも議会の仕組みや成り立ちを十分に理解しているとは言いがたい部分も多く、中学生にわかりやすく、具体的なイメージをもってもらいたいと願い、「朗読劇」を演じて内容理解を図ってもらう形式をとってこられました。
朗読劇は、議員の皆様が1人1~2役をこなし、作成したスライドに合わせて、セリフを織り交ぜながら進める劇のことです。
今年のお題は「条例で米沢おもしぇぐすっぺ」でした。
市議会の大きな役割の一つである条例制定の道のりについて、すでに制定されたいる通称「おしょうしな乾杯条例」をもとに、あらたに「米沢の誇りを語ろう条例」を制定しようとする過程を演じてくださいました。
議員の息子が訪れた修学旅行先でお世話になったバスガイドさんと生徒達、そして担任の先生が繰り広げる会話仕立てからスタートしました。
バスガイドさんは米沢好きで、年に1度は米沢市を訪れる歴女(歴史好きの女子のこと)で、米沢が生んだ歴史上の偉人について、その内容や功績について、詳しく語ってくれました。
修学旅行から帰ってきた中学生は、市議である父親に報告します。
報告を受けた父親は「市外の人が、そんなに米沢のすごさを知っているなら、市民としてもっと米沢のことを誇りに思い、学校や職場、いろいろな所で語れるようになれば、米沢のことをこれまで以上に好きになり、いい街にしていきたいと思ってもらえるのでは・・・」と考えました。そこで、議会に条例の制定について提案し、議会の賛同を得て、制定されていくというストーリーでした。
しっかり聞き入る姿勢もさることながら、感心したのは、終了後の質問コーナーです。予想では、質問はほとんど出ないものと思っていましたが、何と10人以上の生徒が挙手し、質問してくれました。主な内容は次のようなものです。
① なぜ議員になったのか
② 議員には何歳からなれるのか
③ 条例制定にはどれくらいの期間が必要か
④ 市議会に自分の意見を届けるにはどうすればいいのか
⑤ 議員をしていて大変なことは
⑥ 議員としてのやりがいは
⑦ 議会は見たり、聞いたりできるのか
⑧ 米沢市をよくしていくために、今一番考えていることは
その他にもありましたが、時間の関係で10名限定になってしましましたが、どれも中学生らしい素直な質問ばかりでした。全体の前で、自信をもって質問する姿に、今年度の成長した様子を感じました。
最後は、実際の投票用紙と同じ大きさのプリントに感想を書いて、本物の投票箱に模擬投票しました。
終了後、6中の前評判が伝わっていた議員の皆様方からは、聞き入る様子や質問の多さ、内容などに「さすが6中生、違うな!」とお褒めの言葉をいただきました。
大変ありがたいことであると感じました。議員の皆様ありがとうございました。
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