3年生の音楽の学習で「和楽器に親しもう」という単元を学習しています。
日本の伝統文化として受け継がれている和楽器はたくさんあるわけですが、その中で、日本の弦楽器の代表格に箏(こと・・・琴)があります。その箏(こと)の演奏に挑戦する学習です。
「お琴」と言われるものですが、学習では箏(こと)と書きます。
音楽科では、お琴を箏(こと)という漢字として学習しています。
一般的に知れ渡っているお箏は、長さもあり大きな楽器です。しかも高額で、学校で全員分揃えるのは容易でありません。
音楽科では、お筝と同じような音色を出せる「文化筝(そう)」(箏の音読みを「せん」といいます)を使用して学習します。
それでも、一人に1台が割り当たる台数は揃えることはできません。
そこで、他校と連携し、上手に貸し借りをして、一人1台使用できるようにしています。
普段なかなか触れることのできない、和楽器に挑戦できる機会は、貴重です。
授業では、「さくらさくら」が演奏できるようにというねらいで、3時間しっかり取り組む計画で授業が進みました。
正座に我慢できず、足をくずす生徒
授業を覗いたのは、文化箏の演奏が3時間が終了した後の4時間目の授業でした。
ほとんどの生徒が、暗譜し、ほぼ最後まで演奏できる状態の時でした。
そして、演奏技能の習得状況を、個々に評価(テスト)される直前で、まさに一生懸命、繰り返し練習している真っ最中でした。
さて、結果どうだったのでしょうか。
どの生徒も、興味の高まる和楽器の文化箏(そう)に一生懸命取り組む姿が印象的でした。
授業では、この興味関心が大切なのです。
一つ印象的なことがありました。
写真のように、正座をして演奏する訳ですが、その正座が苦痛で、足を崩し、足をさする生徒がいました。確かに・・・・分かります。
日常生活で、正座をする習慣は、ほとんど消え失せている現状があるように思います。
日本の伝統文化を学習するのは、何も和楽器の演奏だけではなく、正座という日本古来の生活文化を学ぶこと含まれていたのではないでしょうか・・・。