2019年4月23日火曜日

当たり前ではないこと


今日の全校朝会で次のような話をしました。
 
入学式の翌日、福島美香先生から授業の約束について説明がありました。
「中学生の仕事は勉強です」
「3分前着席を心がけましょう」
「50分間の授業が真剣勝負の場です」
どれもが大事なことで、六中生は当たり前にできています。

しかし、みなさんと同じ年頃で、学校に通うことができない子どもたちが、世界の中では6人に1人の割合でいるそうです。
六中に置き換えると、ちょうど1学級分の生徒の数に当てはまります。

学校に通うことができない理由には、
・家から遠すぎて学校に通うことができない
・先生がいない
・学校に通うためのお金がない
・家の手伝いをしたり、働きに出なければならない
・弟や妹の世話をしなければならない
・勉強が必要でないからと親が学校に通わせてくれない
・重病にかかっている
・戦争に巻き込まれている
などがあります。

映画「世界の果ての通学路」では、野生のキリンや象が生息するサバンナの往復30キロの道のりを毎日4時間かけて登下校する兄と妹や、朝一番に山羊を山に放す仕事を終えてから馬で学校へ向かう兄と妹、足が不自由な兄の車椅子を弟たちが押しながら登校する兄弟の姿が紹介されています。
彼らに、「なぜ、そこまでして学校に通うのか」と聞くと、「勉強して夢をかなえたいから」という返事が返ってきました

みなさんが、毎日当たり前のように学校に通い、学校で学んでいることは、決して当たり前のことではありません。多くの方々のおかげで成り立っていることに感謝をしながら勉強に励んでほしいと思います。

映画「世界の果ての通学路」のDVDを準備しましたので、観たい人にはお貸ししますので
申し出てください。
また、関連して、写真家の長倉洋海さんが世界中の子どもたちを写した写真集「微笑みの降る星」も「思いを紡ぐ場」に置きますので、観てください。
 

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