2019年5月17日金曜日

伝統芸能に触れる


 今年度の芸術鑑賞教室では狂言を観ました。狂言は今から600年ほど前、室町幕府の三代将軍、足利義満が保護し完成させたという喜劇です。当時の身近な人たちが引き起こす失敗などを楽しく表現したものです。面白いもの、楽しいことに触れたいという思いは、室町時代の人も、今の私たちも同じようです。

 2つの演目の間の体験コーナーでは、3年の長谷部拓己くんと石田祐斗くん、2年の嵐田実侑さんと髙橋彩月さんの4人が三中生と一緒に舞台に上がり、狂言師の方のご指導を得ながら演じてみました。まずは自己紹介から始まりました。男性なら「それがしは~でござる」、女性なら「わらわは~でおりゃる」と言い、特に女性は難しい言い回しでしたが、しっかりと言うことができました。続けて、「笑う」、「泣く」、「怒る」などの感情表現や「犬」や「蚊」、「鶏」、「雷様」などを実際の狂言ではどのように表現するのかやってみました。アドバイスを受けてオーバーアクションで表現することができました。最後に、会場にいた1年の相田朔之介くんが見事に「はくしょん」と現代語で演じて、狂言での「くっさめ」という表現につなげました。

当時ならば身分の高い、ごくごく限られた人たちでなければ観ることができなかったであろう狂言を間近で観ることができました。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿